飛行機は窓際の席で、隣には誰もおらんかったから快適やった。ほぼ寝てて、朝ご飯のタイミングで起きた。飛行機は絶対にご飯のタイミングで目覚める、なんでやろ。航空券を予約した時に食事を事前に指定できたから、牛丼にした。長期間海外におって、帰国後に日本食を口にして泣いた話を聞いたことあったから、俺も号泣してやろうかと思った。美味しい牛丼やった。でも、泣く気配はなかった。その代わり、割り箸を割った時にほのかに香る木の匂いに鳥肌がたった。日本食よりも、割り箸の匂いで日本を感じた男。これは想定外。
一席飛ばした隣の高そうなスーツを身に纏ったビジネスマンがCAさんに対して高圧的な態度で色々文句を言ってたから、こっそりCAさんを応援してた。文句を言うならフルキャリアかファーストクラスを予約して？って本気で思った。海外帰りやのに、この人は一体海外で何を見てきたんやろと言う疑問も抱きつつ、こう言う大人にはなりたくないなと思った。これ以上ひどくなったら注意してやろうかな。サービス面で言うたら日本のどの会社も最高レベルやで、おもてなし文化舐めとったらあかん（道頓堀のキャッチのお兄さんはたまにやばい店を紹介してくるけど）。
太陽も出てきて、外を眺めながらここ4ヶ月を振り返る。
短かったようで死ぬほど短かった。人生が大きく変わるような出来事も無かったし、やりたいことが見つかることも無かった気がするのは正直なところではある。でも、1ミリも後悔してないし、生きて帰ってこれたことに謎の達成感を抱いてる。思い返せば、いろんな人に助けられてきた旅行やったのは自信を持って言えるから、他人には優しくして行こうって思った。
「旅中は自分を見つめ直す時間がいっぱいある」とよく言われるけど、半分そうで半分そうじゃ無かったかなと終わってみて思う。移動時間とかは結局寝るか外の景色を楽しんでたから、あまり脳みそは使ってなかったなぁ、、、でも、その時にしか見れない景色を存分に楽しめたという点ではこっちの方が良かったと個人的には思う。反省点もたくさんある4ヶ月間やったから、次旅行にいく時はもっともっとワクワクするようなことをして行きたい。んで、この旅行が今後の人生を振り返った時に必要やったなと言えるように、これからも人生をもがいて行きたいと思う。
羽田空港到着。
まぁ、一言でまとめると
海外旅行って、最高やな！！ただいま
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